響鳴は、音や振動がもつ知的な共存ファクターを明確にし人間と環境を結ぶ響きのテクノロジーとして構成します。
また響鳴とゆらぎの相関価値を探求していくデザインのあり方をヒューマン・エコロジー的に考え、全身に受ける感覚機能を指標にした新たな空間創出と形態創造を提案していきます。
基本的に音や振動は、人と、環境とのふれあいなどによって耳だけでなく、からだがもつリズムと響きあう全身感覚で受け入れております。
私たちは外からの刺激には、周囲の変化と心身の受け入れ状態によって「バランスを保ちペースを守る」・「積極的にリズムに乗り感情・感動がでる」というそれぞれ「静」と「動」の反応を示しますが、その中でも音や振動は「落着きのない心がゆらぐ」にはゆったりと、また「単調なけだるい心がゆらぐ」にはスパイス的な喚起をという柔軟な調整機能をだすことができます。
さらには、毎日の気温の変化や心臓の拍動などの自然現象に共通するリズムの研究から「ゆらぎ」の構図が明らかになり、心地よい感性と全身感覚との関連性が具体的になりつつあります。
このように私たちがもつ、本来のゆらぎリズムを循環化していくために、「調和」と「快適」ファクターを発揮する音や振動を効果的に活用して、総合的に心身のバランスがとれた環境創りを目指します。 |